観客動員数0人、そんな異例のシーズン開幕を迎えてプロ野球2020年シーズン。新型コロナウィルスの影響を受けて日本プロ野球機構はシーズン中盤まで無観客試合でのペナントレースを行われました。今まで当たり前だったファンの応援や声援がなく、今まで聞く事の出来なかったバットとボールが当たる音や選手の声、これまでの野球観戦では観ることのできなかった新たな野球の側面が観れたのではないでしょうか。そんな2020年プロ野球、これまでの野球の試合に一体どのくらいの野球ファンが球場に足を運んでいたのか(観客動員数)分析し、野球というスポーツの人気度再認識したいと思います。
観客動員数とは?
観客動員数とは、実際に何人のお客さんが球場に入ったかを意味しています。
そのため、チケットの売上枚数とは別物です。
日本プロ野球の観客動員数2019年
セ・パ・リーグ総観客動員数
2019年の年間観客動員数は約2,700万人を記録し、この数字は過去1番目の記録であり野球人気を示しているものになります。
観客動員数 | 26,536,962人 |
試合数 | 858試合 |
一試合平均入場者数 | 30,929人 |
リーグ別観客動員数
セ・リーグ観客動員数
2019年の年間観客動員数は1,500万人を記録し、この数字はセリーグ同様過去最高の数値となります。また、一試合当たりの平均観客数は約3.5万人となりました。
入場者数 | 14,867,071人 |
試合数 | 429試合 |
一試合平均入場者数 | 34,655人 |
パ・リーグ観客動員数
2019年の年間観客動員数は1,200万人を記録した。この数字は過去最高の数値となります。また、一試合当たりの平均観客数は約2.7万人となりました。
入場者数 | 11,669,891人 |
試合数 | 429試合 |
一試合平均入場者数 | 27,203人 |
チーム別観客数(セ・リーグ)
観客数を2019年最も動員したのはペナントレースを3位で終えた阪神タイガースの3,091,335人です。熱狂的なファンが多いことがこの数字からも伝わってきます。
一方で、ペナントレースを優勝した読売ジャイアンツは全体で2番目に多い3,027,682人を動員しました。
観客動員数はチームの人気度や強さもあるが、ホーム球場の収容人数にも影響をあたえることから、球場の収容率をみると最も高かったのが阪神タイガースの98.7%です。
そして面白いことに2位にランクインしたのが、観客動員数が4位だったDeNAベイスターズの98.6%です。このことから阪神タイガースとDeNAベイスターズの人気度が高いことが分かります。
また、セ・リーグ全体でにおいて球場収容率が85%を超えていることからここでも野球人気度の高さがわります。
シーズン順位 | チーム名 | 入場者数 | 試合数 | 一試合平均 | ホーム球場 | ホーム球場収容人数 | 球場収容率 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 3,027,682人 | 71試合 | 42,643人 | 東京ドーム | 46,000人 | 92.7% |
2位 | DeNAベイスターズ | 2,283,524人 | 71試合 | 31,716人 | 横浜スタジアム | 32,170人 | 98.6% |
3位 | 阪神タイガース | 3,091,335人 | 71試合 | 42,935人 | 阪神甲子園球場 | 43,508人 | 98.7% |
4位 | 広島東洋カープ | 2,223,619人 | 71試合 | 31,319人 | マツダスタジアム | 33,000人 | 94.9% |
5位 | 中日ドラゴンズ | 2,285,333人 | 71試合 | 31,741人 | ナゴヤドーム | 36,370人 | 87.3% |
6位 | 東京ヤクルトスワローズ | 1,955,578人 | 71試合 | 27,543人 | 神宮球場 | 31,805人 | 86.6% |
チーム別観客数(パ・リーグ)
観客数を2019年最も動員したのはペナントレースを2位で終えた福岡ソフトバンクホークスの2,656,182人です。二番目に多く観客を動員した北海道日本ハムファイターズと大差をつけての断トツで多くの観客動員に成功しました。
ペナントレースを優勝した埼玉西武ライオンズは全体で4番目に多い1,821,519人を動員しました。
また、ホーム球場の収容率をみると最も高かったのが観客動員が最も多かった福岡ソフトバンクホークスの91.9%です。
セ・リーグと比較をすると6チーム全てにおいて収容率が85%を超えていた一方で、パ・リーグでは60%~70%台が目立っています。
シーズン順位 | チーム名 | 入場者数 | 試合数 | 一試合平均 | ホーム球場 | ホーム球場収容人数 | 球場収容率 |
1位 | 埼玉西武ライオンズ | 1,821,519人 | 71試合 | 25,299人 | 西武ドーム | 32,725人 | 77.3% |
2位 | 福岡ソフトバンクホークス | 2,656,182人 | 71試合 | 36,891人 | 福岡ドーム | 40,122人 | 91.9% |
3位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 1,821,785人 | 71試合 | 25,659人 | 宮城球場 | 30,508人 | 84.1% |
4位 | 千葉ロッテマリーンズ | 1,665,891人 | 71試合 | 23,463人 | 千葉マリンスタジアム | 30,118人 | 77.9% |
5位 | 北海道日本ハムファイターズ | 1,970,516人 | 71試合 | 27,368人 | 札幌ドーム | 41,138人 | 66.5% |
6位 | オリックスバッファローズ | 1,733,998人 | 71試合 | 24,423人 | 大阪ドーム | 36,146人 | 67.6% |
アメリカMLBの観客動員数2019年
MLB総観客動員数として6,847万人を動員するも、これまでの年代と比較をすると過去21番目に多い数値となり、2007年に最高観客動員数を果たした7,948万人と比べると約1千万人近く減少していることが分かります。
入場者数 | 68,478,648人 |
試合数 | 2,416試合 |
一試合平均入場者数 | 28,317人 |
MLB2019 観客動員数(チーム別)
RK | ポストシーズン | チーム名 | 試合数 | 総観客動員数 | 一試合平均 | 球場 | 最大収容人数 | 平均収容率 |
1 | DS | ドジャース | 81 | 3,974,309 | 49,065 | ドジャー・スタジアム | 56,000 | 87.6% |
2 | LCS | カージナルス | 81 | 3,480,393 | 42,967 | ブッシュ・スタジアム | 43,975 | 97.7% |
3 | LCS | ヤンキース | 79 | 3,304,404 | 41,827 | ヤンキー・スタジアム | 49,642 | 84.3% |
4 | カブス | 81 | 3,094,865 | 38,208 | リグレー・フィールド | 42,495 | 89.9% | |
5 | エンジェルス | 81 | 3,023,010 | 37,321 | エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム | 45,957 | 81.2% | |
6 | ロッキーズ | 81 | 2,993,244 | 36,953 | クアーズ・フィールド | 50,398 | 73.3% | |
7 | レッドソックス | 81 | 2,924,627 | 36,106 | フェンウェイ・パーク | 37,673 | 95.8% | |
8 | WCG | ブリューワーズ | 81 | 2,923,333 | 36,090 | ミラー・パーク | 41,900 | 86.1% |
9 | WS | アストロズ | 81 | 2,857,367 | 35,276 | ミニッツメイド・パーク | 41,574 | 84.9% |
10 | フィリーズ | 81 | 2,727,421 | 33,671 | シティゼンバンク・フィールド | 43,651 | 77.1% | |
11 | ジャイアンツ | 81 | 2,707,760 | 33,429 | オラクル・パーク | 41,915 | 79.8% | |
12 | DS | ブレーブス | 81 | 2,654,920 | 32,776 | トゥルーイスト・パーク | 41,500 | 79.0% |
13 | メッツ | 80 | 2,442,532 | 30,531 | シティ・フィールド | 41,922 | 72.8% | |
14 | パドレス | 81 | 2,396,399 | 29,585 | ペトコ・パーク | 41,164 | 71.9% | |
15 | DS | ツインズ | 81 | 2,294,152 | 28,322 | ターゲット・フィールド | 39,021 | 72.6% |
16 | WS | ナショナルズ | 81 | 2,259,781 | 27,898 | ナショナルズ・パーク | 41,888 | 66.6% |
17 | ダイアモンドバックス | 81 | 2,135,510 | 26,364 | チェイス・フィールド | 48,519 | 54.3% | |
18 | レンジャース | 81 | 2,133,004 | 26,333 | グローブライフ・フィールド | 40,300 | 65.3% | |
19 | レッズ | 81 | 1,808,685 | 22,329 | グレイトアメリカン・ボールパーク | 42,319 | 52.8% | |
20 | マリナーズ | 81 | 1,791,937 | 22,122 | T-Mobileパーク | 47,574 | 46.5% | |
21 | インディアンス | 79 | 1,738,642 | 22,008 | プログレッシブ・フィールド | 37,675 | 58.4% | |
22 | ブルージェイズ | 81 | 1,750,144 | 21,606 | ロジャーズ・センター | 49,282 | 43.8% | |
23 | ホワイトソックス | 76 | 1,629,636 | 21,442 | ギャランティード・レート・フィールド | 40,615 | 52.8% | |
24 | WCG | アスレチックス | 81 | 1,662,211 | 20,521 | リングセントラル・コロシアム | 35,067 | 58.5% |
25 | タイガース | 80 | 1,501,430 | 18,767 | コメリカ・パーク | 41,574 | 45.1% | |
26 | ロイヤルズ | 80 | 1,479,659 | 18,495 | カフマン・スタジアム | 37,903 | 48.8% | |
27 | パイレーツ | 81 | 1,491,429 | 18,412 | PNC・パーク | 38,362 | 48.0% | |
28 | オリオールズ | 80 | 1,307,807 | 16,347 | オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ | 45,971 | 35.6% | |
29 | DS | レイズ | 80 | 1,178,735 | 14,734 | トロピカーナ・フィールド | 31,042 | 47.5% |
30 | マーリンズ | 81 | 811,302 | 10,016 | マーリンズ・パーク | 36,742 | 27.3% |
- WS:ワールドシリーズ(世界一決定戦)
- LCS:リークチャンピオンシリーズ(リーグ優勝決定シリーズ)
- DC:ディビジョンシリーズ(地区シリーズ)
- WCG:ワイルドカード
観客動員数をこの年最も動員したのはポストシーズン進出を果たらした、ドジャーズ約397万人で、一試合あたりの平均観客動員数も約4.9万人と高い数値をたたき出しました。
2番目にカージナルスの348万人の観客動員を果たすもドジャースとは約50万人近くの差があります。そして三番目にはヤンキースの330万人がランクインしました。
1位から3位まではポストシーズンに進出したチーム且つ、球団の歴史が長く熱狂的なファンが多いとして有名なチームがランクインしています。
MLB平均収容率2019
また、ホーム球場の平均収容率をみると最も高かったのが観客動員が2番目に多かったカージナルスの97.7%で、2番目に高かったのが古豪で有名なレッドソックスの95.8%です。
これらからも上記同様、戦力的に強いチームと歴史あるチームがランクインしています。
MLB最低観客動員数
2019年最も観客動員数が少なかったのはイチロー選手も所属していた、マイアミマーリンズで、観客動員数は81万人、平均観客動員数は1.0万人の平均収容率は27.3%を記録しました。
また、2番目が同じマイアミ・マーリンズとフロリダ州にある元DeNAベイスターズの筒香選手が所属するタンパ・レイズの観客動員数100万人、平均観客動員数1.5万人、収容率も47.5%と50%以下を記録しました。
日本のプロ野球も観客動員数では負けてない!
観客動員数は日米に置ける年間の試合数がアメリカの方が約10試合ずつ多いことやチーム数が30チームと日本の2倍近くあることで総観客動員数としてはMLBに軍配が上がっているのがわかります。また、チーム別の最高観客動員数と一試合当たりの平均観客動員数においてもMLBのドジャーズがNPBの阪神タイガースを上回りました。一方で、球場最高収容率においては、NPBの阪神タイガースがMLBのカージナルスを超えました。
これまでの数値を分析すると、MLBにおいてチーム数及び年間試合数がNPBより多いことから最高観客動員数と一試合当たりの平均観客動員数において高い数値をたたき出すも、収容率に関して観てみると日本のプロ野球はアメリカと同じくらいの野球人気のある国だということが分かります。
NPB | MLB | |
総観客動員数 | 2,654万人 | 6,848万人 |
チーム別最高観客動員数 | 309万人阪神タイガース | ドジャース397万人 |
チーム別一試合当たり平均観客動員数 | 4.29万人阪神タイガース | ドジャース4.91万人 |
チーム別最高収容率 | 98.7%阪神タイガース | 97.7%カージナルス |
年間最多観客動員数、以外と知っていそうで知りませんよね。
今日は是非インプットしていただき、お子さまにクイズとして出してみてください!
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