テクノロジーの進化により、野球を楽しむ新しい方法が多様化する中、近年注目を集めるスタットキャストです。これまで漠然とでした選手の凄さを理解できていなかったパフォーマンスを数値化することを可能とした。今回はスタットキャストの膨大なデータの中から「打球速度」に注目。メジャーリーガーが放つ打球速度がいかに速いものかをまとめました。

打球速度とは?

打球速度とはバッターが打ち放ったボールの初速を示します。簡単に言うと、ボールがバットに当たって飛んだ瞬間の速度のことを指し、飛距離を伸ばす上で重要な数値となります。

打球速度【2021年最新情報】

2021年の野球シーズンが開幕しましたが、既に打球速度において驚異的な数値が飛び出しているので、印象的なバッティングをまとめました。

打球速度191.5キロ(大谷翔平選手)

現地時間4月12日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦にて、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷選手は打球速度191.5キロの二塁打を記録しました。

トラックマン導入以降で打球速度191.5キロ(119マイル)を越える打球を放った選手はこれまでで大谷選手を含めてたった5人しか達成していない偉業なのです。

また、MLBのオフィシャルサイトでは”Ohtani hits a ROCKET!(大谷がロケットを放った)”などと称されました。

打球速度193.1キロ(G・スタントン選手)

現地時間4月13日のトロント・ブルージェイズ戦にて、G・スタントン選手が193.121キロ(120.0マイル)と大谷選手が放った打球速度より1マイル速い打球でのシングルヒットを放ちました。

https://baseballsavant.mlb.com/sporty-videos?playId=a0571ed3-a7cb-4a9a-80f1-5cf2bbf761cd

打球速度ランキング【2020年版】

順位選手名打球速度飛距離結果
1Stanton, Giancarlo195.3km147.2mホームラン
2Alonso, Pete190.6km96.6mツーベースヒット
3Sanchez, Gary189.2km113.1mツーベースヒット
4Tellez, Rowdy189.0km130.8mホームラン
5Stanton, Giancarlo188.9km4.3mショートゴロ
6Stanton, Giancarlo188.4km16.5mシングルヒット
7Alonso, Pete188.2km111.6mホームラン
8Devers, Rafael187.9km111.3mシングルヒット
9Devers, Rafael187.6km126.8mホームラン
10Alonso, Pete187.2km122.5mホームラン
11Guerrero Jr., Vladimir186.9km53.0mセカンドライナー
12Stanton, Giancarlo186.9km69.5mシングルヒット
13Baez, Javier186.8km0.9mファーストゴロ
14Guerrero Jr., Vladimir186.6km118.9mホームラン
15Marte, Ketel186.6km6.4mシングルヒット
16Chapman, Matt186.6km125.9mホームラン
17Hernandez, Teoscar186.6km142.0mホームラン
18Guerrero Jr., Vladimir186.4km109.1mシングルヒット
19Robert, Luis186.4km36.0mシングルヒット
20Sano, Miguel186.4km139.6mホームラン

今年、打球速度が最も速かったのはニューヨークヤンキース所属のG・スタントン選手が左中間スタンドに放ったホームラン、その打球速度は195.3km。2017年から3年続いての1位を飾りました。詳しくは以下のURLから記録を飾った動画をご覧ください。

≫MLB打球速度1位を飾ったスタントン選手のホームランはこちら

また、20位にランクインした打球速度では186.4kmを記録し、メジャーリーガーのパワーの凄まじさを物語っています。

平均打球速度【2020年版(規定打席に達した選手)

順位選手名平均打球速度
1Tatis Jr., Fernando154.4km
2Sano, Miguel153.3km
3Yelich, Christian151.3km
4Trout, Mike150.9km
5Chapman, Matt150.7km
6d’Arnaud, Travis150.4km
7Hernandez, Teoscar150.2km
8Cabrera, Miguel150.1km
9Seager, Corey150.1km
10Pederson, Joc149.7km
11Devers, Rafael149.7km
12Ozuna, Marcell149.7km
13Polanco, Gregory149.6km
14Abreu, Jose149.6km
15Schwarber, Kyle149.4km
16Guerrero Jr., Vladimir148.9km
17Soler, Jorge148.9km
18Harper, Bryce148.9km
19Bote, David148.8km
20Reyes, Franmil148.8km

平均打球速度が最も速かった選手はサンディエゴ・パドレスのタティースJr.であり、その平均打球速度は154.4kmです。

打球速度ランキング【2019年版】

2018年に続き2年連続ヤンキースのG・スタントン選手打球速度194.2kmのシングルヒットの記録です。また、20位にランクインしたA・ジャッジ選手打球速度187.4kmのシングルヒットです。

2019年MLB打球速度ランキング

平均打球速度【2019年版】(規定打席に達した選手)

平均打球速度が最も速かった選手はニューヨーク・ヤンキースのA・ジャッジ選手であり、その打球速度は平均154.6kmです。

番外編:投手の平均打球速度【2019年版】

投手における最高平均打球速度を記録したのは、投手と野手の二刀流L・マイケル選手。その平均打球速度はなんとニューヨーク・ヤンキースのA・ジャッジ選手を上回る156kmです。

アナハイム・エンジェルスに所属する大谷翔平選手は平均打球速度150.4kmの投手の中で17位となります。

MLB2019年平均打球速度

打球速度は英語でなんていうの

英語で打球速度は「Exit Velocity」と言われます。よく速度をspeedと表現されますが、正しくは 速度を表すVelosityですので注意しましょう。

打球速度を理解してMLBを楽しもう

打球速度2019年及び2020年を分析しましたが、両年ともヤンキースのG・スタントン選手が190kmを超す打球速度を計測。また、平均速度においても両年共に154kmを記録しました。

これからもMLB選手が放つ打球速度に目が離せません。

関連記事:NPB・MLBの史上最長飛距離はどのホームラン?

参考:Baseball Geeks【ミニコラム】MLB週間打球速度ランキング(2018/8/7~13)