テクノロジーの進化により、野球を楽しむ新しい方法が多様化する中、近年注目を集めるスタットキャストです。これまで漠然とでした選手の凄さを理解できていなかったパフォーマンスを数値化することを可能とした。今回はスタットキャストの膨大なデータの中から「打球速度」に注目。メジャーリーガーが放つ打球速度がいかに速いものかをまとめました。
目次
打球速度とは?
打球速度とはバッターが打ち放ったボールの初速を示します。簡単に言うと、ボールがバットに当たって飛んだ瞬間の速度のことを指し、飛距離を伸ばす上で重要な数値となります。
打球速度ランキング【2020年最新版】
Ranking | 選手名 | 打球速度(km) | 飛距離(m) | 結果 |
1 | Stanton, Giancarlo | 195.3 | 147.2 | ホームラン |
2 | Alonso, Pete | 190.6 | 96.6 | ツーベースヒット |
3 | Sanchez, Gary | 189.2 | 113.1 | ツーベースヒット |
4 | Tellez, Rowdy | 189.0 | 130.8 | ホームラン |
5 | Stanton, Giancarlo | 188.9 | 4.3 | ショートゴロ |
6 | Stanton, Giancarlo | 188.4 | 16.5 | シングルヒット |
7 | Alonso, Pete | 188.2 | 111.6 | ホームラン |
8 | Devers, Rafael | 187.9 | 111.3 | シングルヒット |
9 | Devers, Rafael | 187.6 | 126.8 | ホームラン |
10 | Alonso, Pete | 187.2 | 122.5 | ホームラン |
11 | Guerrero Jr., Vladimir | 186.9 | 53.0 | セカンドライナー |
12 | Stanton, Giancarlo | 186.9 | 69.5 | シングルヒット |
13 | Baez, Javier | 186.8 | 0.9 | ファーストゴロ |
14 | Guerrero Jr., Vladimir | 186.6 | 118.9 | ホームラン |
15 | Marte, Ketel | 186.6 | 6.4 | シングルヒット |
16 | Chapman, Matt | 186.6 | 125.9 | ホームラン |
17 | Hernandez, Teoscar | 186.6 | 142.0 | ホームラン |
18 | Guerrero Jr., Vladimir | 186.4 | 109.1 | シングルヒット |
19 | Robert, Luis | 186.4 | 36.0 | シングルヒット |
20 | Sano, Miguel | 186.4 | 139.6 | ホームラン |
今年、打球速度が最も速かったのはニューヨークヤンキース所属のG・スタントン選手が左中間スタンドに放ったホームラン、その打球速度は195.3km。2017年から3年続いての1位を飾りました。詳しくは以下のURLから記録を飾った動画をご覧ください。
≫MLB打球速度1位を飾ったスタントン選手のホームランはこちら
また、20位にランクインした打球速度では186.4kmを記録し、メジャーリーガーのパワーの凄まじさを物語っています。
平均打球速度【2020年最新版】(規定打席に達した選手)
Ranking | 選手名 | 平均打球速度(km) |
1 | Tatis Jr., Fernando | 154.4 |
2 | Sano, Miguel | 153.3 |
3 | Yelich, Christian | 151.3 |
4 | Trout, Mike | 150.9 |
5 | Chapman, Matt | 150.7 |
6 | d’Arnaud, Travis | 150.4 |
7 | Hernandez, Teoscar | 150.2 |
8 | Cabrera, Miguel | 150.1 |
9 | Seager, Corey | 150.1 |
10 | Pederson, Joc | 149.7 |
11 | Devers, Rafael | 149.7 |
12 | Ozuna, Marcell | 149.7 |
13 | Polanco, Gregory | 149.6 |
14 | Abreu, Jose | 149.6 |
15 | Schwarber, Kyle | 149.4 |
16 | Guerrero Jr., Vladimir | 148.9 |
17 | Soler, Jorge | 148.9 |
18 | Harper, Bryce | 148.9 |
19 | Bote, David | 148.8 |
20 | Reyes, Franmil | 148.8 |
平均打球速度が最も速かった選手はサンディエゴ・パドレスのタティースJr.であり、その平均打球速度は154.4kmです。
打球速度ランキング【2019年版】

2018年に続き2年連続ヤンキースのG・スタントン選手が打球速度194.2kmのシングルヒットの記録です。また、20位にランクインしたA・ジャッジ選手も打球速度187.4kmのシングルヒットです。
平均打球速度【2019年版】(規定打席に達した選手)
平均打球速度が最も速かった選手はニューヨーク・ヤンキースのA・ジャッジ選手であり、その打球速度は平均154.6kmです。
番外編:投手の平均打球速度【2019年版】
投手における最高平均打球速度を記録したのは、投手と野手の二刀流L・マイケル選手。その平均打球速度はなんとニューヨーク・ヤンキースのA・ジャッジ選手を上回る156kmです。
アナハイム・エンジェルスに所属する大谷翔平選手は平均打球速度150.4kmの投手の中で17位となります。

打球速度は英語でなんていうの?
英語で打球速度は「Exit Velocity」と言われます。よく速度をspeedと表現されますが、正しくは 速度を表すVelosityですので注意しましょう。
打球速度を理解してMLBを楽しもう
打球速度2019年及び2020年を分析しましたが、両年ともヤンキースのG・スタントン選手が190kmを超す打球速度を計測。また、平均速度においても両年共に154kmを記録しました。
これからもMLB選手が放つ打球速度に目が離せません。
参考:Baseball Geeks【ミニコラム】MLB週間打球速度ランキング(2018/8/7~13)