小さいころ、ホームランボールやファールボールをキャッチしてみたいと思い、グローブ片手に球場に足を運んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。そんな魅力的なプロ野球のボールですが、そもそもワンシーズン通してどのくらいのボールが使われているのか気になりますよね。そこで本記事ではワンシーズンで使用されるボールの総数を検証してみました。これから書くことはあくまでフェルミ推定を応用した推察にすぎませんので、皆さまも是非ご自身で推察してみてください。

※こちらの記事は以下のフェルミ推定の方法をもとに推測をしています。

≫フェルミ推定とは?甲子園の砂の数を推定してみよう

推測できること・知っている事

現時点で知識として持っている情報を頼りに推測するため、「➀推測できること」と②知っていること」を洗い出したいと思います。

推測できること➀

ボールは10ダース使われる。

知っていること①

雨で濡れたボール、土がついたボール、変形したボール、スタンドに入ったファールボール、その他選手の希望でボールの取り換えを要求ボールなどは再使用されない。

知っていること②

プロ野球は全12チームで構成されている。

知っていること③

1チーム当たり、年間143試合行う。

導き出し方

一年間で使われるボールの数=一試合当たりの平均使用球数×年間行われる試合数

一試合当たりの平均使用球数

120球(10ダース)と仮定

※一試合で何球ボールが使われるかはその日の選手のパフォーマンスや天候、グラウンドが土なのか人工芝なのかによって異なります。その為、論理的に数字を導くことが難しいので今回は仮で数値をおいて計算します。

年間行われる試合数

試合を行うチーム数は全部で12チームあり、一チーム当たり143試合を行う為、チーム数÷2×143試合の計算で年間「858試合」行われることが計算できます。

一年間で使われるボールの数

一試合当たりの平均使用球数120球×年間行われる試合数858試合で102,960球が一年間で使用されるボールの数だということがわかります。

また、プロ野球で使用されるボールは一球当たり2,408円することから一年間に掛かるボール代が凡そ2億4千万近くに上ることが分かります。

1年間で10万球のボールが使用される

プロ野球で使われるボールの数を今回は推測してみました。数が多すぎて検討がつかなそうに見えるものでも、本記事の様に分解していくとおよその数が分かります。気になることは「分からない」ではなく、一度紙に「何が分からないのか」を書き出してみると思いのほか分かることがあると思います。

本記事ではプロ野球の一年間の試合で使われるボールの数を推測しましたが、他にも興味がある数値などあれば是非推測してみてください。

野球(スポーツ)が好きで「知らぬ間に考える力が身についてた」そんな事があればとても嬉しいです。