完全試合、これは守備側チーム全員で創り上げることのできるこれ以上ない最高の結果です。また、それと同時に野球ファンであれば一生に一度は観てみたいと思う偉業でもあります。

今回は完全試合の、達成条件、歴史的記録や記憶について徹底解説します。

完全試合(パーフェクトゲーム)とは

完全試合とは、相手チームのバッターを一度も出塁させずに勝利することです

完全試合の達成条件

完全試合はノーヒットノーランと混同しやすいです。次の4つ全ての条件が満たされたときに完全試合達成なります

  1. 一人も出塁させないこと
  2. 勝利すること
  3. 一人のピッチャーが投げ切ること(継投での達成は参考記録になる)
  4. 9回までの試合であること(降雨コールド等は参考記録になる)

一方でノーヒットノーランは次の記事をご覧ください。

ノーヒットノーランとは?日米記録から歴史的敬遠まで一挙紹介【野球・ルール】

完全試合の記録

完全試合はこれまでの長い野球史の中でも数回した達成されたことのない偉業です。

NPBとMLBにおける完全試合の記録をまとめます。

NPB編

完全試合はプロ野球において15度達成され、最後の達成は20世紀最後の完全試合達成者と呼ばれる槙原寛己投手(当時:読売ジャイアンツ)です。

完全試合の達成者の平均年齢は26歳、球数は99球ととても少ない数での達成が目立ちます。

達成日氏名年齢球数所属スコア対戦相手備考
1950年6月28日藤本英雄2392巨人4-0西日本プロ野球史上初にして史上最年長記録(32歳1ヶ月)
1955年6月19日武智文雄3889近鉄1-0大映パリーグ初の完全試合
1956年9月19日宮地惟友2479国鉄6-0広島最小投球数(79球)
1957年8月21日金田正一2488国鉄1-0中日唯一の左腕投手での達成者
1958年7月19日西村貞朗24101西鉄1-0東映
1960年8月11日島田源太郎20108大洋1-0阪神プロ野球史上最年少記録(20歳11ヶ月)
1961年6月20日森滝義巳23113国鉄1-0中日
1966年5月1日佐々木吉郎26102大洋1-0広島
1966年5月12日田中勉26117西鉄2-0南海
1968年9月14日外木場義郎23114広島2-0大洋
1970年10月6日佐々木宏一郎2699近鉄3-0南海
1971年8月21日高橋善正2786東映4-0西鉄
1973年10月10日八木沢荘六2894ロッテ1-0太平洋カウントが「3ボール」までいかなかった唯一完全試合
1978年8月31日今井雄太郎29100阪急5-0ロッテ昭和最後の完全試合達成者で現時点でパ・リーグ最後の完全試合
1994年5月18日槙原寛己28102巨人6-0広島平成唯一の達成で現時点でセ・リーグ及びプロ野球最後の完全試合

MLB編

完全試合は145年のMLB歴史において公式記録として認定されたのはたったの23回です。

確率でみると、これまで行われてきた試合数は220,409試合の為、0.01%の確率でしか起きないことが分かります。

完全試合達成者の平均年齢は29歳とMLBの平均年齢(29歳)とほぼ同じ水準での達成となります。また、平均の球数は103球と少ない球数での達成者が多いです。

達成日氏名年齢球数所属スコア対戦相手備考
1880年6月12日リー・リッチモンド23ルビーレッグス1-0ブルースMLB史上初の完全試合
1880年6月17日モンテ・ウォード20グレイズ5-0バイソンズ史上最年少での完全試合
1904年5月5日サイ・ヤング37アメリカンズ3-0アスレチックス1時間25分 史上最短の完全試合
1908年10月2日アディ・ジョス2874ナップス1-0ホワイトソックス
1922年4月30日チャーリー・ロバートソン2690ホワイトソックス2-0タイガース
1956年10月8日ドン・ラーセン2797ヤンキース2-0ドジャース
1964年6月21日ジム・バニング3290フィリーズ6-0メッツ
1965年9月9日
サンディー・コーファックス
29113ドジャース1-0カブス
1968年5月8日キャットフィッシュ・ハンター22107アスレチックス4-0ツインズ
1981年5月15日レン・バーカー25103インディアンス3-0ブルージェイズ
1984年9月30日マイク・ウィット2494エンゼルス1-0レンジャーズ
1988年9月16日トム・ブラウニング28100レッズ3-0ドジャース
1991年7月28日デニス・マルティネス3695エクスポズ3-0ドジャース
1994年7月28日ケニー・ロジャース2998レンジャーズ4-0エンゼルス
1998年5月17日デビッド・ウェルズ34120ヤンキース4-0ツインズ
1999年7月18日デビッド・コーン3688ヤンキース6-0エクスポズ
2004年5月18日ランディ・ジョンソン40117ダイヤモンドバックス2-0ブレーブス史上最年長での完全試合
2009年7月23日マーク・バーリー30116ホワイトソックス5-0レイズ
2010年5月9日ダラス・ブレイデン26109アスレチックス4-0レイズ
2010年5月29日ロイ・ハラデイ33115フィリーズ1-0マーリンズ
2012年4月21日フィリップ・ハンバー2996ホワイトソックス4-0マリナーズ
2012年6月13日マット・ケイン27125ジャイアンツ10-0アストロズ
2012年8月15日フェリックス・ヘルナンデス26113マリナーズ1-0レイズ最後の完全試合

完全試合の記憶

完全試合達成まであと1ストライク、1アウト、1イニングにまで迫り偉業達成出来なかった記憶に残る名場面をご紹介します。

杉内俊哉投手、9回2アウト2ストライクで完全試合逃す

完全試合まであとストライク一球まで迫った2012年5月30日 巨人対楽天戦、杉内俊哉投手は9回2アウトまで完全試合を継続するも、27人目の楽天中島選手ににフルカウントからフォアボールを与え、史上16人目の完全試合は逃したのです。

ダルビッシュ有投手、9回2アウトで完全試合逃す

メジャー2年目の初先発となったレンジャーズのダルビッシュ有投手は4月3日(現地時間2日)、9回2死まで完全試合試合(パーフェクトピッチング)を継続するも、27人目の9番打者ゴンザレスにセンター前ヒットを打たれ、あと1人で完全試合を逃したのです。

日本シリーズ優勝へ王手、9回完全試合目前での継投

2007年、中日ドラゴンズは53年ぶりの日本一を目前にした9回、完全試合を継続していた山井大介投手代えて岩瀬仁紀投手にマウンドに送り参考記録となります。

中日ドラゴンズファンだけでなく野球ファンから多くの非難が当時の指揮官である落合監督に寄せられましたが、今でも野球ファンの心には大きく刻まれた記憶となります。

完全試合はピッチャーが成しえる最高のパフォーマンス

完全試合はピッチャーが成しえる最高のパフォーマンスです。

同時に仲間のエラーをも許してはならないことから、チームが成しえる最高のパフォーマンスとも言えます。

次に完全試合を達成する投手そしてチームがどこになるのか注目が集まります。

ちなみに…完全試合を英語で

完全試合を英語でPerfect Game(パーフェクトゲーム)と言います。