キャッチボールは少年野球からプロ野球とどのレベルにおいても練習や試合前に取り入れられる練習であり、野球の練習の中で最も大切な練習と言われています。今回は野球を始めたばかりの少年球児向けにキャッチボールが上手になる基礎と7つの練習方法を紹介します。
少年野球で使えるキャッチボールの基礎
キャッチボールの基礎➀:握り方
握り方はCの形の逆向きになるよう持ち、中指の第一関節のやや上にボールの縫い目を軽く当て、人差し指の腹もしくは指先がボールの縫い目に来るようにします。
また、ボールを支える役目を果たす親指は親指の内側の骨に乗せるようにします。残った薬指と小指はそっと添えます。
少年野球の子どもたちにとっては、ボールが大きいこともあるので鷲掴みでも構わないです。


キャッチボールの基礎②:投げる位置
キャッチボールで投げる場所は、相手が一番取りやすいとされるグローブを持った側の胸を目がけて投げます。
キャッチボールの基礎③:投げ方
①トップを作る
- 投げる手・腕の使い方
ボールを投げる際には「トップ」と言われる形を作ることが大切です。
トップとはボールを持った手の位置が耳の上、または後頭部やや上辺りにあり、グローブを持った手が投げたい箇所に向けられていることを意味します。手を後頭部やや上辺りに軽く当てて、ボールを持った手、肘、首筋で三角形を作るように腕を使う方がスムーズに肩を回すことができます。
- グローブ側の手・腕の使い方
トップを作る際、グローブ側の手は投げたい箇所に目がけて肘を伸ばします(少し肘が曲がっていても大丈夫です)。

②回転をしてボールを投げる
- 投げる手・腕の使い方
投げる時は両肩は水平を保ち、身体を回転させます。
また、肘は肩より高い位置にあるようにします。肘が肩より低い位置にあった状態でボールを投げ続けると負担がかかり故障の原因になるので注意しましょう。
- グローブ側の手の使い方
グローブ側の手は身体を回転させると同時にグローブ側の脇もしくは胸に引き寄せます。
- 足の使い方
ボールを投げる際、グローブを持った方のつま先は投げたい相手に向けます。
キャッチボールの基礎④:投げ方(投げ終わり)
投げる手・腕の使い方
投げ終わりの手は途中で止めることなく、手のひらがグローブを持った方の肩甲骨を叩けるくらいまで振り切ります。
グローブ側の手の使い方
前述同様グローブを持った手はグローブ側の脇もしくは胸に引き寄せておきます。
キャッチボールが上手くなる練習法7選【少年野球の子ども達必見】
キャッチボールが上手くなる為の7つの練習方法を紹介します。またこれ以外にもたくさんの練習方法があります。
少年野球をするお子さまが今どんな課題を抱えているのかを理解した上でより適切な練習方法を取り入れることをおすすめします。
1. 片足地面タッチ
練習方法
ボールを投げる際、軸足(ボールを投げる方の足)に体重を乗せる事が大切なります。
その練習として、片足で地面を立ち、少ししゃがんで地面に触れる練習が効果的です。
意識すべきポイント
ふらつかないで立つこと
2. 片足膝つけキャッチボール
練習方法
投げる方の膝を地面に付け、反対側の足は90度に曲げて立ち、この状態でキャッチボールをします。
意識すべきポイント
トップを作ること
3. ペットボトル練習
練習方法
ペットボトルに3/4程度まで水を入れ、水を溢さずトップを作ります。
その際、小指側にペットボトルの飲み口をあわせます。
意識すべきポイント
ペットボトルに入った水を溢さないこと
4. 地面投げ練習
練習方法
直立した状態(膝は軽く曲げる)、グローブは地面(真下)に向け、ボールを持っている方の肘は地面との距離取り、ボールを地面に向かって投げます。
意識すべきポイント
投げたボールが高くバウンドすること
5. T字キャッチボール
練習方法
キャッチボールの際、Tの字を地面に書きます。Tの横線に軸足を乗せ、踏み出した足は縦の線に乗るように踏み出します。
意識すべきポイント
投げる時に踏み出した足が線の上に乗るるようにする。
6. 両足揃えたキャッチボール
練習方法
片足膝つけキャッチボール同様に投げたい所に向かってグローブを向け、ボールを持った肘と投げたい所の距離を長く取りキャッチボールをします。
意識すべきポイント
両肩の位置を入れ替えること(グローブを持った肩の位置にボールを投げる肩が来るように身体を回転させる)。
7. 重心移動キャッチボール
練習方法
両足を大きく開いて(普段投げるくらいの幅)、①前の足に全体重を乗せ、②次に後ろ足に体重を乗せ、③前の足に体重を乗せてキャッチボールをします。
意識すべきポイント
体重が乗る足を明確分ける事
少年野球はキャッチボールが大事【まとめ】
キャッチボールには野球のエッセンスが多く詰まった練習なので少年野球の練習でも多くの時間をキャッチボールに費やします。その為、正しい投げ方(身体に負荷がかかりにくい投げ方)を習得せずしてボールを投げすぎると故障の原因にもなりかねません。楽しく野球をする為にもまずは基本を理解した上で少年野球の活動に参加してもらえればと思います。
ちなみに…キャッチボールを英語で
キャッチボールは英語で「Catch Ball」ではなく、「Play Catch」です。